今後の動向
今後の動向
さて、高騰の続く燃油サーチャージですが、今後どのような方向に動いていくのでしょうか。
原油高から始まる世界経済の不安定は、世界各地で異常な物価高や株価の下落、円高などを通して、現在、予断を許さない状況にあるといえます。中東の政情不安定が続く限り、原油価格の安定は、今後しばらくは期待できないと思われます。ただし、アメリカ大統領選挙の行方がそれを占う1つの節目となることは確実視してよいのではないでしょうか。現在、日本を含む先進国においては、景気の冷え込みが各国の経済事情に暗い陰を落としています。そして、それを打開する有効な手だてがいまだ打てない状況下で、輸出企業、特に原油高が直接的あるいは間接的な利害をもたらすような企業を多く抱え、一方で、原材料の多くを輸入に頼る、日本のような国では、一国の国内の経済政策だけでは、抜本的な解決にはならないでしょう。燃油、ガソリン価格の高騰を、この影響下にある企業群が自助努力で凌ぐことにも限界があり、JALやANAなど各航空会社が、止むに止まれず導入した、今回の燃油サーチャージのような消費者泣かせの消極的対策は、早晩、形を変えて消費者の日常生活全般に暗い陰を落とす可能性を秘めています。私たち消費者は、今回の燃油サーチャージの痛みを通して、一人一人、個人の身近な生活の中でできることを、将来に備えてやる心づもりをしておくことがとりわけ大切になってくるでしょう。