燃油サーチャージとは

燃油サーチャージとは

燃油サーチャージ。それは、いったい何なのでしょうか。

燃油サーチャージは「燃油特別付加運賃」とも言われ、燃油価格の高騰に伴って航空会社が自助努力で賄えなくなった燃油の値上がり分を、旅客から別途徴収する「追加運賃」のことをいいます。燃油価格が一定水準に戻るまでの、期限を切った措置として、2005年1月に導入されました。サーチャージ額は現在、3カ月ごとに見直しがなされていて、各航空会社が直近3カ月間のシンガポールケロシン市況価格をベースに区間ごとに金額を決め、それぞれの国の政府の認可を受け、決定しています。つまり、燃油価格が上下によってサーチャージ額が上下するということになるのです。また、シンガポールケロシン市況価格が3カ月平均して1バレル45米ドルを下回った場合には、燃油サーチャージは廃止されることになっています。しかし、現況では下がるどころか、2008年の一時期には、シンガポールケロシンは1バレル170米ドルを超える日も続出するなど、これまでにない水準に高騰したときもありました。そして、航空各社は2008年7月からの燃油サーチャージを相次いで値上げに踏み切りました。飛行機をよく使う人には記憶に新しいことだと思います。向かう国によって異なりますが、燃油サーチャージを導入した当初の2005年2月では、北アメリカまでの往復が5,000円ほどでしたが、2008年の夏では、60,000円近いサーチャージになりました。これでは、飛行機代を2倍払うのと変わりません。2007年1月〜2008年5月までの1バレル辺りの米ドル価格の推移を調べてみると、2007年1月時点では1バレル69.72米ドルだった価格が2008年5月には158.69米ドルと、実に2倍以上に上がっています。原油の高騰は、飛行機代を2倍払わないといけない異常事態を招来させることさえあるのです。なお、燃油サーチャージは航空会社により金額が異なります。


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